□ 食事の楽しみが減ります。
□ 年齢を感じさせるお顔へと変わります。
□ よく咬めることは高齢の方の知的機能を保つために重要であるといわれています。
□ 噛み合わせという支えを失うと体のバランスの変化があるかもしれません。
残念ながら、いかに良く出来た義歯やインプラントでも天然の歯の機能の全てを補うことはできません。あなたご自身の歯は、失ってわかるかけがえのない宝物です。
当クリニックでは全身状態や口腔内の状況が許せば、高度のむし歯や歯周病もなるべく抜歯しないで可能な限り歯を保存することに取り組んでいます。
抜歯を勧められ、失われようとしている歯がよみがえって活躍することがあるかもしれません。あきらめないでご相談されてはいかがでしょうか。
左写真は当クリニックで治療を受けた方の奥歯の治療前のエックス線写真です。むし歯がひどく根だけになり、本来はつながっているはずの根がバラバラです。さらに根の周りの骨が吸収されエックス線写真では黒く見えます。このような場合は抜歯し、部分入れ歯かインプラントで修復する治療が一般的です。
しかしこの方は、必ず成功するという保証がなくても歯を残す治療を受けたいという強い意志を持たれ、4か月間の根の治療を受けられました。幸いに右写真のように歯の周りの骨が蘇り、現在では冠をかぶせ正常に機能する歯となっています。根の治療を受けながら歯周病の治療や他の歯のむし歯の治療も受けられすっかり見違えるような健康な口の中となられています。
歯周病は初期にはほとんど症状がありません。歯科医院できちんと歯石を取ってもらい、きちんとした歯磨き法をマスターし、きちんと定期検診を受けるという基本的なことが、歯周病の進行を予防ために大切なことは皆様もよくご存知のことと思います。 ある程度歯周病が進行すると、歯肉からの出血、歯肉の腫れ、歯並びの乱れ、歯の動揺など歯槽膿漏の症状が出てきます。歯槽膿漏が高度となれば歯がぐらぐらして痛み、咬むのが不自由となり、もう歯科に行けば抜歯しかないとあきらめてしまわれる方もいらっしゃるかもしれません。けれど抜歯と自己診断するのはまだまだ早いかもしれません。 |
歯周病の大きな原因の歯石を、歯周ポケットの深いところまで徹底的に取り、傷ついた歯根を滑らかにすると炎症が改善されます。だめだと思っていた歯が意外にも再び役に立つようになるかもしれません。現在では歯の周囲の溶けてしまった骨を再生させる治療法も進歩してきています。少しでも早く治療を始めればそれだけ将来の歯の寿命も長くなります。歯はいつまでもあなたのお口の中で役立ちたいと願っています。
たていし歯科口腔外科クリニックでは初期の治療から、重症の方の歯を保存するための歯周外科手術※までを受けることができます(※当クリニックは歯周組織再生誘導手術を行うことを認可されています)。皆様の歯周病の正しい理解をお手伝し、今(いま)を大切にして診療いたします。
一方、少数ながらお持ちの病気やお体の状態への悪影響を予防する必要性から、主治医の先生と相談の上、高度の歯周病の歯を抜歯することが望ましいこともあります。このようにお顔や性格が違うように、おひとりひとりのためのお誂(あつら)えの治療が必要です。
左上写真は当クリニックで歯周治療を受けた方の前歯の治療前のエックス線写真です。歯周病が進行して歯の周りに骨がなくなっていました。歯肉は腫れちょっとしたことでも出血し、歯肉を押すと歯の周りから膿が出ていました。大変高度な歯周病です。
当クリニックでの徹底的な歯石の除去と患者さんの熱心なブラッシングにより歯肉の状態が改善しましたので、歯周外科手術を行うこととしました。
中段の写真は手術の際に歯肉を剥離した状態です。歯の周りには骨がありません。丁寧な歯周外科手術の2年後には右上のエックス線写真のように、根の周囲に骨が再生されました。当クリニックに来られる前は、その歯が動かないように周囲の歯と固定する連結した冠がかぶせられていましたが、現在では右写真のように連結しない1歯1歯ずつの冠に変えています。それでもほとんど歯は動揺せず、症状なく順調に経過しています。
たていし歯科 口腔外科クリニック
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